花のスケッチにて



今日は万博記念公園へスケッチに行ってきました。


個展制作の1枚目、下塗りまでしたものの
詰めて描く前に
もう少し花を描きに行きたいなと、先月から思っていたところ。




昨日、こうした感じで塗り始めました




いつもは鉛筆の線で形を求めにいくことが多いのですが
今回は「色」を求めて。


色鉛筆やクーピーなどで、花の色を採取するようなイメージです。


万博記念公園「花の丘」のポピー





花にも様々な色がありますが
綺麗なグラデーションになっているものが多く見られます。

花芯に向かって、
あるいは花弁のフチに沿って、その花の基調の色が変化していく。



その艶ある美しさをガシガシと色鉛筆で作りながら
このポピーを描いているときもそうした「仕組み」は頭にありました。


けれど黄色のポピーを描こうとしたとき
あれ、どんな感じのグラデーションになるんだっけ?とふと見失い

そして実際のポピーを見ると、
花芯に向かってそのヤマブキのような黄色は
淡く淡く、白色や黄緑色になっていました。



「本当にちゃんとできているんだなぁ」


あらためてそんな風に思って
つい手が止まってしまいます。


いま生きているだけの私が心配などせずとも
本当にきちんと美しくしたたかに自然のものはできている。


それを追いかけて見ていると、とても感慨深くなるのです。




バラ園にて




絵はどうしたって「嘘」を描くものなので
実際のものを見て、

自分がどんな「嘘」をついているのか
何が実際とは違うのか

それをわかっておくこと。



そこが大事かもしれないなと、思った1日でした。



今回の花の絵は
どれも具体的な花ではなく「花」というイメージに依ったもの。
その分しっかりと、見えていたいなと思っています。








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