
描いている絵が6割ほど出来てくるタイミングで
どうにもこうにもならない気分になることが多くあります。
それを乗り越えて9割方きたときに
思いもしなかった絵が見えてくることもあります。
下図を作っているので、そんな「思わぬ方向」に動いていくのは
本来ならちょっといただけないのですが(笑)
据わりが少し悪そうだったあれやこれやがみるみる納まるような
そんな「意味」が見えることがあります。
もうすぐ始まる個展の作品の仕上げをしていて
その中でも何点かそういう「動いた絵」がありました。

そうして仕上げていってようやく
花を入れた「器」の意味が見えてきたように思います。
水に、沈まないようにある器。
花が記憶や予感なのだとしたら
その器は「体」のような。
そんなことを考えていると、
ふと「再生」や「誕生」といった絵を描いてみようかと思いました。
器・体の中で、また新しい記憶が出来る。
それは「芽吹き」だろうかと思いつつ
どちらかと言えば「泉」かと思いつつ。
泉、湧く、源泉…

と、考えていると頭に浮かんだのは懐かしい歌で
泉の中に 誰がいるの
耳をすませば 声がする『オーラ・リー』 訳詞:阪田寛夫
オーラ・リー。
日の当たる場所。
ここまでくると「これはたぶん描けるなぁ」などと。
お酒も飲んでいないし、
夜の変なテンションでもないことを確認して(笑)、
ヨシ、と思えたのでこうして書き留めておこうと思います。
仕上げで絵が動くときに
次の絵もまた動き始めています。
