
個展に向けた制作で、色々な種類の和紙を触っています。
それとは別に、ポストカードでも紙が懸案事項。
先日お知らせしました『12の景色』シリーズの用紙が廃盤となった件です。
諸々の条件をクリアーできる代替案が見えてきまして、2月中には2026verもお披露目できるかな、というところ。
今年は1月に発売だ!と意気込んでいたのですけれど、そうは問屋が卸してくれませんでした(まさに 笑)
けれども12月上旬の廃番だったようで、本格的に2026verを刷る前で良かったのかなとも思います。
あまり嘆き節は言わないようにしておりますが、あの『12の景色』たちは「用紙あってこそ」と思って作ってきたシリーズでした。
描いた色味をそのままポストカードにしたくて、デジタルペイントを選び、
ディスプレイ越しに見えている色を再現したくて、自前印刷を選びました。
家庭用プリンターでは、専門業者さんの印刷に比べるとどうしても質が落ちるのですが、
すぐに1枚から刷れる利点を活かして、12種類の絵柄と2つのデザインが展開できました。
その家庭用プリンターでの発色を、限りなく上げてくれたのがあの用紙で、それを見つけていなければ『12の景色』シリーズは始められていなかったような気がします。
特殊コーティングでの発色の良さと、マーメイド用紙の味わいある紙肌。
かえすがえすも廃番が惜しまれますが、こうしてポストカード作りの背中を押してくれた商品に出会えたことに、心から感謝しています。

新しい仕様ですが、印刷会社さんへ発注の方向で動いています。
紙質と価格はなんとかクリアーできそうです。
色校正をしてもらったところ、おおむね思っている色が出てきたのもありがたいところ。
ただ、紙と印刷方法が変わるとやはり色も変わってきますので、全体的にデータに手を加えて、以前の色味に近付けようと思っています。
そんなこんなをしながら、絵画の方では今まで使ってきた麻紙とは違うものを使っている。
紙が変わると描き方も変わってきます。
絵画のマチエール(絵肌)は「画家の哲学・思想」という言葉を聞いたことがあります。
確かにそうかもなぁと思いつつ、それなら絵を支える土台の基底材は、絵の世界そのものじゃなかろうか。
ポストカードの用紙も変わって、絵画の和紙も用いる種類が増えて。
世界を渡り歩いていくようで、難しく面白い。
描くことの歓びは、こんなところにもあると思います。
