
4月の個展の余韻も落ち着き、うらうらと5月を過ごしています。
少し筆を置いて、情報収集や計画立てなどの事務仕事をメインに。
それから、ブッセの今後についても歩みを進めています(乞うご期待)
5月とはいえすでに熱のこもった日差し。
それでも湿気を含まない風が吹くこの季節は、京都で暮らす人間にとって、とても心地よいものです。
この季節の楽しみの一つは柿の花。

黒々とした枝に、澄んだ明るい緑の葉。
鈴なりに咲く、小さな小さな柿の花。



可愛らしいこの花は、とてもしっかりしたつくりで、硬い。
地面に落ちる時、かすかに「コツ」と音がします。
風も強くなく、鳥も鳴かず、車も人も通らない時に、柿の木の傍を通ると
コツ
この音を聞くと、今年もこの季節がやってきたのだなぁと嬉しくなる。
大好きな花だよりの1つです。
一瞬の音に目をやれば、コロリと転がるささやかな光景。
俳人でなくとも句を詠みたくなるような風物詩「柿の花」。
たくさんの句がある中で、私が好きなのはこちら。
十ばかり拾ひてみたり柿の花
三好達治

たしかに拾いたくなる、そんな小さな花たちです。
とはいえ、私は三好さんよりは控えめなのか、拾うのは3つにしました(笑)
いまアトリエの机に置いて楽しく眺める。
そんな穏やかな5月です。
