
近頃はスタンピング技法に取り組んでいます。
先の記事にてお知らせしました、神戸の地域クラブ活動の一環でもあるのですが、それとは別に、小さな作品を「手早く描く」。
その手段の1つとして模索しているのがスタンピングです。
絵に限らずですが、手早くできる、というのは大事ですね。
「ゆっくり・上手には誰にでもできる。早く・上手にできるのがプロだ」
じっくり話すと紛糾必至のテーマですが(笑)、よく聞かれる言葉です。
さて、そんなスタンピング技法。
いわゆる“モダンテクニック”に分類される手法です。
「モダンテクニック」
聞き覚えありますでしょうか?
かく言う私も、神戸の部活動を機に、中学校の美術の教科書なぞをゴソゴソ取り出しまして「あぁそういえばそんな言葉あったなぁ」と思い出したところです(笑)
スタンプするスタンピング。
絵具を散らすスパッタリング。
水面に浮かばせた絵具を写し取るマーブリングなどなど。
偶然性を利用する描法「モダンテクニック」。

ところでこの「モダン」は「近代」という意味で良いのかしら。
スタンピングやマーブリング、手法としては昔からあったものだよね。
と、型押しや墨流しなんかを思い浮かべながら、ふと疑問に思いました。
押し当てたり引っかいたり、そういう手法こそ最初にあったもの。
縄文土器のように縄目を模様にしたり。
まったく「近代」ではなく、「原始的」なやり方です。
そのあたりを少し調べて見ますと、「モダンテクニック」の「モダン」は「近代」の意で良いようです。
その近代性が何にかかっているかと言うと、テクニックではない。
押し当てたり引っかいたりする、その手法ではなくて、そうした偶然性を使って「意図」「作意」から解放された場所で創作すること。
その考え方、アプローチの仕方が「モダン」だと。

そういえば「モダンテクニック」と一緒に話されることの多い「シュルレアリスム」。
なるほど、そうした創作スタイルあってこそ「モダン」という呼び名が相応しくなるのだなぁと、改めて腑に落ちました。
同じ手法を使っていても、使い方・意図が違うと、創られるものが違ってきます。
模様として使えば「型押し」になるでしょう。
想起させるきっかけとして使えば「モダンテクニック」になるのかもしれません。
それとは別に、色と形のコントラスト、配色、質感。
その心地よい組み合わせが、私たちに「美しさ」を感じさせます。
そこの根っこのところに、「モダン」という言葉は介在しません。
「心地よい組み合わせ」を理論・経験に基づいて作れるのがスキル。
テクニックは、スキルによって広がりを見せるものだと思っています。

noteでのスタンピング記事はこちら▼