
今月は、コンスタントに作っていける小さな作品を試作しています。
とは言え、ぼちぼち12月の東京個展のことも取りかからないと。
そんな折、絵が浮かぶ瞬間の「ハッと」の、軽めのものがありました。
過去のコラムを読んでくださっている方にはお馴染みの「ハッ」(笑)
いちばん最近だと、こちらですね。
「着想を得る」というのでしょうか。
くっきり見通せるような強い「ハッ」から、「お、この方向は良さそうだ」の軽めのものまで。
今回は軽い方なのですけれども、「花宇宙(はなうちゅう)」と「夜泊石(よどまりいし)」。
言葉にするとそんな2つの方向が見えてきました。

このエスキースは「花宇宙」の方。
4月京都個展の際の「夜のひとひら」では、絵具をドライブラシで重ねていく手法をとりました。
その描き方の延長線上に、こうした「型を抜く」ような絵が出来そうだな、と思っていたのですが、先日やってみるとするする出来た花の形。
描いている内に、花弁に星を浮かばせて、花芯を宇宙の中心のようにして、あぁこれは須弥山の俯瞰図にもなりそうだ…と。
まぁいつものごとく一人で静かに盛り上がっていました。
こういうのが大事なんです(笑)
背景にあるものは、このHPでもnoteでも取り上げたことのある、岩田慶治さんの『花の宇宙誌』(青土社,1990)。
それから杉浦康平さんの図像学の本たち。
その中に、花を宇宙に見立てる・見出す話がいくつか出てきます。
曼荼羅なんかも、その1つかもしれません。
細かな設定をつけて、それを絵にするわけではないのですが、何かそういう方向性で描いていくと良いものが出来そうだな、という足がかりが必要な私の制作。
花宇宙の着想には、どことなく石の気配もしています。
もう少しそっとしておいて、しっかり掴んでみよう。
そんな風に考えています。
もう1つの「夜泊石」は次のコラムにて。
相変わらず酷暑の8月になりそうですが、私にはアウトプットの良い波がやってくるかもしれません。

ピンバック: 夜泊石と花宇宙_2 | 画家 高井みいる:MIIRU TAKAI Official Website
ピンバック: 夜泊石と花宇宙_3 | 画家 高井みいる:MIIRU TAKAI Official Website