
いま気になっているものとして、「花宇宙」のことを書いてきました。
もう1つの気になる言葉「夜泊石」。
今年描いた連作「夜のひとひら」の展開として、なにか「石」に繋げられないか、と模索中。
「夜、石、夜、石…」と調べていたら見つけた言葉です。
夜と石、なにか繋がりがあるに違いない!と、こういうのは勘ですね(笑)

初めて知る「夜泊石」という言葉。
よどまりいし、やはくせき。
調べてみると、庭園の石組手法の1つだそう。
庭園を海に見立てて、宝の山・蓬莱山を置く。
そこへ向かう舟たちが夜、停泊している様を、数個の石の連なりや配置で表現する。
なかなかに趣きのあるものですね。
庭園や石庭には縁遠い私ですが「舟」と聞きますと、おぉ!と。
作品作りに何度もそのワードが浮かびながら、まだ掴むところまでいけていない「舟」。
ここで出てきたか…と一人、胸を熱くしています(笑)

夜泊石を作品にする時の、具体的な形はまだ見えていません。
けれども花宇宙と言い、こちらと言い、なにか夜の中から世界や宇宙といったところに進もうとしているような。
須弥山、蓬莱山。
星、舟。
夜は、海でもあり空でもある宇宙への、いちばん広い入り口だと思うと、それもまた納得のいく展開です。
夜と石で私がすぐに思い出すのは『ヘンゼルとグレーテル』の白い石です。
帰れるようにと落とした白い石が、月の光をうけて道しるべになる。
はるか高い空から見下ろせば、その小石も、夜泊石の舟たちが並んで指し示す航路も、星図に記される星々のようなものかもしれません。
