水のなか



遅れていた梅雨入りも、来週から訪れるとのこと。
やや強い日差しの続いていた今月も、ようやくそれらしい雨が降るようです。


のしかかるような京都の湿気は、私にとって喜ばしいものではありませんけれど
紫陽花をはじめ、植物たちには恵みの雨になることと思います。



先日、ふっと「泳ぎたい」と思いました。

と言っても水泳は不得手、実際に泳ぎたいわけではありません。

゛サラリーマン ″を辞めて、いまこうして黙々と進めている日々。
これを「一歩ずつ歩いていく」といっても良いのですが
なんとなく「泳いでいきたいな」と思いました。


歩くでも、駆け抜けるでもなく。
水の中をたゆたうように泳いで、見つけた流れにゆだねながら。



どちらかといえばうずくまって、這うように進んだ10代。
二本の足で立って、歩いて、駆け抜けるようだった20代。

そうして今は、体ぜんぶを投じてゆだねて動かす、
そんな進み方を求めているのかもしれません。



もちろんゆだねるままでなく手足はきちんと動かして、ですね。






そんな風に思うと
深く呼吸できている今ここのこの水は、
なんとなく自分に合っているような気がする、そんな今日この頃です。

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