家が建つ様子に思うこと






新しく家が建っていく様子を、連日見ていると、どこか歴史を凝縮したような気分になります。



まずは基礎。
地面を整えて、均して、下地を作る。

それから柱を立てて、骨を組む。

屋根を付ける。


最近の建築では、部材は工場で加工し、現場では組んでいくのみ、というのが多いので、柱を立ててから屋根を取り付けるまでは本当に速いです。

そうして、屋根まで付いたら一安心。
そこからは多少、雨が降っても濡れずに作業することができます。


続いて細かな材を組んだら、壁を取り付ける。
構造材がすべて終われば配電されて、灯りが施工中の家屋にともります。


この、地面を整え、柱を立て、屋根で雨をしのぎ、壁で風をふせぎ、灯りがついて夜にも仕事ができるという流れに、人の技術発展と暮らしがぎゅっと数週間に凝縮されているなぁと感じるのです。


さすがは「衣食住」の住。








ひるがえって、考える絵画制作。



普段、今当たり前のように使っている和紙の凄さや、筆、墨、絵具の発達ぶりに想いを馳せることもあります。
絵画もまた、技術・道具の発展に大きく身を預けている物。


「この和紙や筆が無くなってしまったら、どうやって描こう」


とは、あまり思わないものですね(笑)


大事に使う。
メーカーさん・小売店さんを作家も支える。

それはもちろん根っこにあります。


それでも、何もなくったって描ける。
そんな気持ちがあるのも本当です。


極端な話、体があれば描けるのです。



そこまでいって、衣食住とは違ったところで、絵もまたなかなかに根深いものだなぁと。

新しく家が建つ様子に、そんなことを思っています。









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