個展開催のお知らせ

2024年からの活動開始にあたりまして、初めての個展を開催いたします。

個展に関するお知らせは、順次こちらのページにて掲載して参ります。



会場はこちら、アートギャラリー北野さま。


アートギャラリー北野



京都・河原町三条の大通りに面し
人と物、人と人の「未知との出会い」をコンセプトに、気軽に入れる雰囲気づくりをされているギャラリーです。




地元京都で、新しく素敵なご縁をたまわれますよう、誠心誠意はげんで参ります!


髙井みいる 絵画展(仮題)

  • 会期:2024年11月27日(水) – 12月02日(月)
  • 時間:11:00 – 19:00 ※最終日は18:00
  • 会場:アートギャラリー北野 1階(京都市中京区三条河原町)





2024.7.24

いよいよと

下図ができたのでいよいよです。



下図ができれば紙が仕込めます。
最近はあらかじめ墨をにじませた和紙を作り、それに描くことをやっています。
ただ、全てそうするわけではありませんので
ある程度イメージが固まってからしか仕込めないのです。


滲み止めされていない和紙、「なまがみ」を買って
それに墨を滲ませて乾かします。

翌日、イイ感じに作った滲み止めを片面に塗って、また1日乾かします。
反対面にもまた滲み止めを塗って、紙の仕込みが終了。

この滲み止めの濃度や、塗る回数も
作品によってそれぞれ変えるので把握が大変でした。
こういうところに関してはちょっと凝り性なんですね(他はざっくりなんですが)。




さて、そうしてできた紙をパネルに張り込んでいきます。


まずパネルの板面と側面を濡れ雑巾で拭いて木くずなどを除きます。
その後、側面に「捨て糊」をします。
意外と木地が糊を吸うので、念には念を。

まずは拭く
捨て糊をする



次に和紙を水でまんべんなく濡らして、のびきった状態にします。

和紙が十分にのびきる間に、パネル側面にもう一度糊を塗り、
先ほどの和紙をパネルに載せて刷毛で空気を抜きます。

空気が抜けたことを確認したら
側面でしっかり貼り込んでいきます。


乾いた刷毛で空気抜き
側面でしっかり貼り付ける
角は綺麗に始末




完全に乾いたら余分な紙を切り取ります。

これが「水張り」といわれる一連の流れですが、
こういうのは落ち着きつつもテキパキやるに限ります。


昨日は3時間ほどで12枚ほど張り込みました。
リズムよくやると気持ちよく、割と好きな作業です。
(手はカサカサになるんですけれど、そこは「働き者の手」ということで)




今回は「額なし」でお買い求めいただけるように展示するため
パネルの側面・角の始末に気を配っています。
額に入れない最大のメリットは「何にも隔てられずに鑑賞できること」だと思っています。
そのためにも、ノイズになるような汚れや張り込みの甘さは避けたいもの。



いよいよ張り込んだとなると、あとは進めていくのみ。
後戻りできないことが増えていきます。






2024.7.10

色の世界へ

下図を量産しています。



配色を決めていく作業。
今回はデジタルペイントで着彩したあとアナログで更に詰めるやり方をとりました。
お初にして我流ですけれど、案外いい選択だったかもしれません。




鉛筆モノトーンでつくった下図を画像データにして、
それをデジタル着彩。


大きな方向性を出すイメージで、弱めに色を入れていきます。
だいたい出来たらカラーコピー。
ピタッと貼れるパネルに貼り付け。




板に画用紙などを水張りして着彩するやり方が多かったのですが、
このパネルだと軽く、カットもしやすいので重宝しています。
こうして貼り付けることで水彩絵具を使っても紙が波打ちません。








そうして貼り付けたものに、色鉛筆やアクリル絵具でより細かに色をいれていきます。



ある程度できたら一旦並べて全体の雰囲気をみて、また少し手を入れて。

にぎやかになってきたアトリエです。




2024.7.2

色の世界へ

だいたいのところの形がみえてきました。

今回は小品ばかりということと、色々色々考えた末の方向。
多少の迷いはあるものの、描いていくうちに晴れていくだろうなと感じています。



実際のパネルに構想用の紙を張り込んで、鉛筆で形を作っていきます。


愛用しているのは「純白ロール」という簡易包装に使われる紙で、
表はツルツルなのですが、裏面はほどよい柔らかな粗さ。
大学卒業と同時期に懇意にしていた小売店さんが閉店した際、
これまでの感謝を込めて大人買いしたものの1つです。


その裏面を描く面にして鉛筆で形をとっていくのが、ここ15年ほど続けているやり方です。


今回は少しこれまでと違う画面のつくりをしてみました。
これがどうなっていくかは私も楽しみなところです。



続いて配色決めに入っています。
鉛筆と紙の白の世界から、色の世界へ。



配色は割と大まかに作るタイプで、
実際の画面を見ながら詰めていくことが多いです。

次の石の絵はまだ途中、もっと紺方向に深くしていきます。



青と白、碧や紺を基調として
素直に「綺麗」と思って頂ける色合いを。
私の中にある光景と、見て頂く方を繋げていくそんな色の世界を。
これから描いていけたらと思っています。


2024.5.31

和紙を切る

先々週に和紙を購入してきました。


愛用しているのは越前の雲肌麻紙。
丈夫で紙肌が美しく、大きな1枚紙の手漉きとなるとやはりこの紙です。



今回の展示では襖サイズのものがいくつかあり、早め早めの購入。
小さな作品は紙不足で泣くことはありませんが、大判は最近品薄傾向のため。



雲肌麻紙の生紙(にじみ止め加工していないもの)、5×7判がこちら。
約150×210cmの1枚紙です。





これを無駄なく切り分けていく作業、毎回緊張します。



作品の大きさ、パネルに張り込むための糊しろ、揉み紙にした時の縮み。

少し面倒といえば面倒な作業ですが、これを踏まえて計算していかないと、いざ張り込む時に辛い思いをします。


また、この雲肌麻紙の美しい肌を切り分ける際、少しでも迷いのないよう、そんな思いも込めて。




今回も無事に必要分のカットが完了しました。

気分はちょっとした儀式です。



2024.5.15

上機嫌

先日とどいたパネルたち。
目の前にすると、とても制作がはかどります。


作品の案・エスキースを4月に進めていましたが、
実際のサイズがどうにもうまくイメージできない私。

5分の1サイズ、2分の1サイズなどなど…枠線を作って考えても
いざパネルがくるとわりと絵が変わるタイプです。



今回いちばん縦長のパネル。
目の前にパネルがあると、イメージがはっきりと浮かんできました。




まだこれから先で動いていくかもしれませんが、
3時間で4枚イメージが出れば上機嫌の1日です。


2024.5.8

パネルが届きました!

連休というのもあり、少々納期が延びていた個展用のパネルたち。
今しがた無事に納品いただきました。


いつもお世話になっている木工所さん。
最近ではネットで手軽に買えたりもしますが、
定型サイズでない、少々変わったタテヨコ比率のパネルを頼む私にとって
とてもありがたいところです。


後日納品のものもまだありますが、
実際にものが目の前に現れると俄然エンジンがかかります。






2024.4.1

レイアウト検討とパネル発注

パネル発注のために個展会場のレイアウトを検討。
どの壁がメインになって、アイキャッチの作品はどんな大きさで…


だいたいこんな感じかなぁと決めたところで、3月半ば。
ギャラリーへ行って目視で確認してみました。



思っていたサイズでは壁がもたない!(小さすぎる)
この壁にはもう少し幅を長くせねば!



などなど、
脳内レイアウトで要検討箇所があぶり出され…
行ってみないとなかなかわからないものです。



再度アトリエにて、メジャー片手にああでもない、こうでもない。
本日ようやくパネルを発注しました。



まずはメインの大モノ、中サイズ。
予備も含めて合計28点です。

それらのメインを仕上げながら、ミニサイズの小品を構想して
そのパネルは別途発注。
最終的には40~50点をお披露目したいと考えています。


いつも、自分が見たい光景を描くからか
作品は定型サイズではなく、細長い変形になることが多いです。
(一度まじめに考えてみたところ、好きな比率は短辺1:長辺2.5)


パネルは今月中に納品いただけるようなので
それまでにエスキースをどんどん詰めて下図を作って、
パネルが届いたら草稿を起こして。



眼の前にどんな絵が立ち上がってくれるのか、とても楽しみです。






2024.3.2

エスキース作成開始

3月弥生。
4月にはパネルを発注せねばということで、個展のためのエスキースを始めました。

いつも制作のはじめは言葉7:図3くらいの割合で始まります。

テーマや鑑賞される方のことを大きく浮かべながら、
その中で心身ほどくように開く感覚は、瞑想に近いのかもしれません。

決め打ちにはまだ早い、何かとてつもなく善いものが降ってきたときに
やわらかく受け止められるように。
そんな状態をキープしながら過ごしたい3月前半です。

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